加治丘陵・唐沢流域樹林地の

巡視日誌

 

 

2004年4月〜2005年3月

2005年4月〜2006年3月へ

 

2005年3月5日(土) 曇り後晴れ 9:20〜13:30

 前日に雪が降ったので様子を見るべく出かけた。高養寺から入り西側主園路を行く、トラスト地はまだ誰も歩いていなく辺り一面の銀世界でとても奇麗だ。大きなモミの木の下等には雪は無かった。中央主園路を北に向かう、途中タヌキの巣穴を見に行くが雪が有り少し大変だ、先月取り付けた小枝の柵は入り口中央部分のみ倒されており、巣穴は使用されている様子を確認できたが、残念ながら足跡は確認できなかった。

北林間広場に行き周辺を観察するが残雪がありよく分からない。気温6℃、唐沢の水温4℃。

東側主園路を南に行く、途中でケヤマハンノキが高い所の枝先に雄花序を付けているのを見る。下から見てもとても大きく見えた。ハリギリの冬芽も見たがまだ開いていない。

階段を下りて中央林間広場で遅い昼食にする。しばらく周辺を観察するが残雪がありよく分からない。東の沢でトウキョウサンショウウオの産卵調査をしたが確認できず。

南の尾根に出て竹林経由で帰路につく。

2005年2月2日(水) 晴れ 9:40〜14:00 

  高養寺から入り西側主園路を通り中央林間広場へ行く。沢の水はチョロチョロ流れている。地上に落ちたドングリの観察をする、根が出ているのは極少量、ハイイロチョッキリの産卵したもので中に幼虫が居たのは約1割であとはもぬけの殻だった。中央主園路を北に向かう、途中タヌキの巣穴を見る、使用しているか確認のため入り口に小枝で柵を作っておいた。北林間広場に着く、オートバイの侵入禁止用の柵が出来ていた。間伐材を利用して川岸に積み上げたもので見場もよく出来ていた。周辺の観察でサイハイランを2株見つけた。

昼食後、広場の枝が散らかっているものを整理した。

東側主園路を南に向かい中央林間広場を経て帰路につく。

2005年1月14日(金) 晴れ 9:30〜13:50

 新しい年となる。西の入り口高養寺により今年の安全をお願いする。

西の尾根道を行く、途中で新年の山ノ神をまつってるところがあった。いつものけもの道を見る、タヌキの貯め糞場はまだ使用中の様子だ。今回けもの道を南に辿る、大分行ってからもう一か所の貯め糞場を発見する。明るい沢の所でけもの道は不明と成る。

西側主園路に戻りトラスト地に向かう、途中の入間市側の道でグチャグチャだったところに間伐材が敷かれ大変歩きやすくなった。

中央林間広場の南側には先日の雪が残っている、沢の水は少ないが流れていた。湿地のミヤマシラスゲは雪で大分倒れたが皆元気のようす。中央主園路を通り北林間広場へ広場近くでは2〜3種の小鳥が見られた。12時過ぎに昼食、気温8℃、唐沢の水温2℃。

午後は東側階段を上り途中から尾根筋の雑木林の中を行く、ハリギリの冬芽を観察。

唐沢に下りてから右岸を上る、ヒサカキとモミの低木が茂る中でオオタカの食痕(ハト)を2か所も見る。中央主園路に戻り帰路につく。

2004年12月6日(月) 晴れ 9:30〜13:30

 今日も高養寺より入るが、西側の尾根路を行く。入間メモリアルパークの東屋がある所の周辺にゴミが多く袋四つにまとめる。林の中でケモノミチを見つけそれに沿って歩く、タヌキの貯め糞場を見つけ写真に収め、糞の一部を持ち帰る。中央林間広場に出て、西側主園路をトラスト地境まで往復する、沢筋に湧水がとても多い。中央主園路を通り北林間広場へ。

周辺を観察、広場に小さいながらツツジが多く見られるよになった。

昼食後は東側階段を上り園路を行く、途中のコナラ、クヌギはまだ枯れた葉をしっかりと付けておりとても綺麗。カシワバハグマは花が終わり白い種を付けていた。

再び中央林間広場に戻り、中央主園路より帰路につく。

家に帰ってから、入間メモリアルパークの管理事務所に行きフェンス際にまとめたゴミの処理をお願いしてきた。

2004年11月6日(土) 曇り 9:10〜13:30

 今日も高養寺より入る。ヤマウルシとハギの葉が黄色になり美しい。トラスト地に下りる西側の歩道の雨水で大分掘られてしまった、イノシシが掘り返してグチャグチャに成っている所もある。中央林間広場出て観察、ムカゴを採取する。中央主園路を北に向かう、途中路からそれて雑木林の中を行く、リョウブの群落、カンアオイの群落、サイハイランを見る。

北林間広場周辺で観察、湧水池の住人はアメリカザリガニの子供たちとツチガエル。池の西側ではツルギキョウが赤紫の実をつけていた。唐沢沿いではリンドウの開花を数株見る。

広場で昼食。午後は東側主園路を通り再び中央林間広場へ、途中でもリンドウの開花を見る。中央主園路を通り帰路につく、コゲラのドラミングを聞く。

2004年10月11日(月・祝) 曇り時々小雨 9:30〜13:30

 今日も高養寺より入る。西側主園路には水が流れ、沢の水も多く溜まりに成っている所もある。いたるところでカシワバハグマが開花している、薄暗い林床に白い花が綺麗だ。

先月のキノコに替わってちがう種類のキノコが沢山顔を出している。中央林間広場の湿地にも水が流れている、施設には台風22号の後遺症はなかった。中央主園路を北に向かう、こちらの路にも水が流れており木道が効果をあげていた。北林間広場に出る、小橋の上流部に枯れ枝が沢山引っ掛かっていたが特に問題なし。広場付近をしばらく観察後、階段を上り東側主園路を行く、途中からアカマツの生えている林を抜けてゆく、大きな白いシロオオハラタケに出会い写真に収める、大きなナメクジにも出会う。

再び中央林間広場に戻り昼食。午後は唐沢右岸の雑木林を観る、小さな白いキノコたちが綺麗だ、サルノコシカケも沢山生えていた。中央主園路に出て帰路につく、ツルニンジンの花が終わり種が出来ていた。

2004年9月13日(火) 晴れ 10:15〜14:30

 高養寺の境内の曼珠沙華が満開、例年より10日ほど早いようだ。ホタルガにも会う。

西側主園路より入る、ヌスビトハギが開花、ヤマジノホトトギスがいたるところで咲いている。中央林間広場でハイイロチョッキリが盛んにコナラの実を落としていた。(産卵済み)

沢に沿って北上、途中真っ赤なタマゴタケと真っ白なドクツルタケのオンパレード。

いつものように林間広場で昼食し、東側主園路を通り中央林間広場へ、途中の下り階段の近くでチチアワダケを見る、カシワバハグマも少し咲き出した。

中央主園路から帰路につく。トラスト地をでたところでツルニンジンとキンミズヒキの花を観る、コバギボウシは花が終わり種をつけていた。

2004年8月3日(火) 晴れ 10:30〜14:30

 高養寺経由で中央主園路より入る。西から湧水のあるところでコバギボウシの群落があり花を付けていた。シソバタツナミもまだ咲いており、ヤマノイモの花がきれいだ。

クリが実をつけだして小さいものが落下して道に散らばっている。林間広場で少し観察、ホウノキの萌芽が数カ所で見られた。唐沢の水量は前月よりやや多いものの瀬切れ状態。

西側の尾根に通じる道を上がる、途中オオバギボウシやオトコエシの花を見る。

北側の林間広場で昼食。小さな池の水は多く唐沢本流に滲み出していた。

東側主園路を上り中央林間広場へ向かう、途中カブトムシの死骸をみる。

西側主園路から帰路につく。

2004年7月10日(土) 晴れ 9:30〜14:30

 きょうも高養寺側から入る。高養寺の境内で変わった碑を見た、昭和27年2月7日にB29が墜落した供養碑であった。ヤマユリは満開。

トラスト地の最西側の道をゆく、ニイニイゼミとヒグラシが鳴いている。

途中から道が無くなるが隣の入間メモリアルパークとの境のフェンスに沿って進む、林の中で動物の巣穴を見つける。巣穴は地面の木の根を縫うように掘られており、入り口は20〜30センチ、奥行きは大分深いようだ。(キツネかタヌキかウサギか?)

巣穴に分かれ先に進む、最後は急な坂で唐沢本流へと続いていた。さらに唐沢右岸に沿って下る、途中岸から少し離れたところに小さな池があり湧水を確認、水温は18℃気温29℃でアメリカザリガニが棲んでいた。

林間広場で昼食し午後は唐沢の中の生き物調査をする、水は少なく瀬切れをしている。

水温24℃、ホトケドジョウ、アブラハヤ、ヤゴ、サワガニ、カワニナを観た。

中央林間広場の湿地の植物はとても元気で、主に多いのはミヤマシラスゲと思われる。

中央主園路を通り帰路につく、途中でテイカカズラの白い花に会った。

2004年6月1日(火) 小雨後曇り 10:00〜14:30 

  きょうも高養寺側から入る。高養寺の境内にはヤマユリが沢山生えてきている

尾根路を通り金子神社へ、境内でジガバチの巣を見つけ写真に収める。東側主園路のシュンランは健在である。途中珍しい木があり、葉を一枚持ちかえる(図鑑で調べたらケヤマハンノキであった)。

林間広場に出て沢の観察、サワガニ2匹に会う。昼食を取る頃には雨が止んできた

午後は唐沢の中を上流に向かう、途中の岸にシソバタツナミの花が沢山咲いている、淵にはアメンボが群がっている、中央の林間広場に至る。

支流の改修したしたところも異常なし、湿地に区画したところには水が溜まり良い状態であった。西側主園路を通り帰路についた。

特に雨の日に出かけて見たが施設には異常が無かった 

2004年5月2日(日) 曇り後晴れ 9:30〜14:30

 きょうは高養寺側の西アプローチを使う。

高養寺に寄り、池のオタマジャクシを観察してからトラスト地へ向かう

高養寺墓地の上の尾根から南側の金子台方面の眺めが良い。

尾根路を通り金子神社に向かう、途中の竹林にはタケノコが沢山はえていた。

東の尾根からトラスト地の主園路に入る。オートバイの二人組に会う、4月からトラスト地に成ったことを説明し、乗り入れを遠慮してもらう。

林間広場には広報「いるま」(注:5月1日号はトラスト地の紹介記事が載っていた)を手にした人たちに会う、子供たちも来ていて沢に入って遊んでいた。

沢におりて観察、イトトンボの羽化とヒバカリに出会う。

北側の林間広場に出て昼食にした。

午後唐沢の水辺観察ゾーンにて、サワガニ、ヒラタカゲロウの幼虫、シマイシヒルを観る。中央主園路を通り帰路についた。

2004年4月6日(火) 晴れ 11:00〜15:00

 開設後初めての巡視に出発した。金子小学校側の中央アプローチを使う。

竹林を抜けて尾根に出る、案内標識のある分岐を西へ行く、しばらくして中央主園路の入り口になり長い木製の階段を通り唐沢源流部へ入る。源流部も路の左右が手入れされ気持ち良くなった。やがて林間広場ゾーンに至る、とても明るくきれいになった。トラスト地の案内板が2面設置してあり、湿地が区画され保護しようと言う考慮が払われていて将来が楽しみだ。唐沢の支流の沢の改修も間伐材を使用して良く出来ている。唐沢を渡り長い木製の階段を上がり東の主園路を行く、路と林地の境に間伐材を利用して区画をしているのは良いが、路の部分がやや広いように感じた。北側の階段を下りてもう一つの林間広場ゾーンへ、間伐されとても明るい感じになり、今後の使い方を検討する必要あり・・・・。

昼食後近くの小さな沢を見る、落ち葉がたくさん溜まっているが、底に流水を確認、少し手入れが必要か?周辺のカンアオイの観察をする。

ムササビの素穴を見てから、唐沢沿いに中央主園路を通り再び林間広場ゾーンに戻る。少し休んでから、西側の主園路を通り帰路につく。途中の沢の整備も有機用材を用いて丁寧に整備されていた。高養寺に出ておわり。

きょう観た主なもの:タチツボスミレとシュンランの開花、ヤマザクラは満開。

 

 

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