NPO法人自然観察指導員埼玉  

 

   

活動事例

「両神山の自然を学ぶ」研修会に参加して      

2005年5月14日(土)〜15日(日)

 三峯口駅に13時半に集合した6名は二台の車に分乗し宿に向かった。途中で寄り道して「丸神の滝」を見る事にして下車、滝への道すがら古橋講師に依るミニ観察会となった。色々な花が咲きとても自然度が高く感動、やがて滝に至る。滝は三段で上から12、14、50mあり水も豊富でその素晴らしさにしばし見とれる。紅葉の頃はまた綺麗だろうと想像する、車に戻り16時過ぎに民宿「広美荘」に入る。

 宿に直接来た人もあり18時半に参加者12名が全員集合し夕食・懇親会となる。席上、会員であり両神山の所有者である山中氏より両神山のことや仏法僧、アカヤシオのことを写真を交えて懇切丁寧に話していただいた。食事も山の幸、川の幸がどっさりでみんな満腹となり、切り上げて仏法僧の声を聞く事に成った。車に分乗し山中氏の家に向かう。真っ暗なところで山中氏が呼びかける、ややしばらくして仏法僧(コノハズク)が応えてきれいな鳴き声を聞かせてくれ一同感動する。ジューイチまで鳴き出してしまった。ムササビ、モモンガ、ヤマネも住んでいるとのことだった。

 翌日は朝食を済ませ7時過ぎにお世話になった宿を後に車で山中氏宅へ向かう。ミーテングのあと山中氏が長年掛け整備されたばかりの白井差新道を通り案内していただく事になり、7時半過ぎ両神山に向かい出発する。小森川に沿って右岸を行く、やがて「昇竜の滝」に出会う。滝は小さいが淵も綺麗でとても素晴らしい景色である。沢を渡り岩が左右に迫る中の道を進むと開けた大又に至る。ここから沢に別れて尾根道となる。シカの食べ跡、大きなカツラやサワグルミ、数えきれない花々を観るが、それぞれに先を歩く山中氏の解説が入る。一行は縦一列になり進むが先頭から順に伝言や現物の手渡しがあり歩きながらもよく分かる。途中何回か雨に遭い雨具を付けたり、外したりしたが、雨上がり後の瑞々しい新緑や雲海の眺めのすばらしさが煩わしさを忘れさせてくれた。ブナやウダイカンバが生えている所を過ぎると稜線に出る、予定の11時半を少し回っていた。周辺はアカヤシオの群落があり花が満開でとても素晴らしい、鎖場を過ぎると頂上、岩峰で人一人がやっと立てる広さでそれぞれに記念写真を撮る。天気もすっかり晴れ上がり360度の展望を楽しむ。頂上をやや下がった稜線で風の当たらない日向でフデリンドウに囲まれながら、宿で作ってもらった焼きおにぎりに舌鼓を打つ。昼食をしながらも山中氏の山岳救助隊の苦労話がつづく。

 下山も解説つきで進む、上りと違い目線が変わって新しい発見がある。しばらくして再び降雨に二回会う、遠くで雷も鳴り出したががたいした事も無く予定していた14時半に山中宅到着。ミーテングの後お茶と焼き芋をご馳走になり解散と成った。

天気にも恵まれ楽しく有意義な二日間を過ごす事が出来て感謝・感謝。

 おまけ、車で秩父へ向かう帰路で道路のすぐ脇でカモシカの子供を見た。

 

 

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